4世代8人国際家族の文鮮明、韓鶴子夫妻に学ぶエッセイ                                      文鮮明師御夫妻のみ言と生きざまに学ぶエッセイ

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愛を着せ、愛を食べさせる

“子育てはいかに人を愛せるようになるかという訓練の場であり、
子育てを通して親の愛に通じる自分を育てることでもあります“

という言葉があります。

きょうは、松本美千代さんという主婦の方のエッセイを参考にさせていただきます。

******************************
30年近く前、長男が幼稚園の年長組だったころのことである。
長男はトマトが嫌いだった。
トマトをどのような料理にしても食べなかった。
困ったものだと思いつつ、でも、トマトを食べなくったって死ぬわけじゃないし、と軽く考えていました。

ところが、「小学校の給食では、出されたものを全部食べ終わらないうちは、外に出してもらえない、給食が原因で学校嫌いになることもある」と聞いて急に不安になった。
なんとかしなければと料理法を勉強したりした。

あせって押しつければ押し付けるほど、長男の拒絶は激しくなった。
反抗的な長男を、この先どう育てていけばよいのか、途方にくれ、思い余って兵庫県の母に手紙を書いた。
今は、母から返事が来たかも覚えていない。

その夏,息子を連れて兵庫県の両親のもとに帰った。

「明日の朝は、おばあちゃんと一緒に、畑のキュウリやナスを取りに行こう。せやから、5時に起きや、起こしてあげるさかい」と母は長男と約束した。

次の朝、5時に起きて、早朝の霧の中を畑に行った。
畑には数種類の野菜が一面に細かい水滴を付けていた。

ナス、キュウリ、ピーマン、インゲンなどもぎ取ってかごに入れた後、
母は長男をトマトのそばに連れて行った。
一本の枝に白い布切れが結び付けてあった。
その枝には見事に熟したトマトが生っていた。母はそれを指さして
「これ、チョーちゃんのトマトやで」と言った。

「おばあちゃんはなあ、毎日毎日お水をやったんやで。水をやりながら毎日毎日、お願いしたんやに。
もうじき九州からチョーちゃんが来ますさかい、どうか赤こうなってください。うんとおいしくなってください、言うて、トマトの頭なでて、お願いしたんやに」

母は長男をその枝の前に座らせ、
「見てみな、真っ赤や、おいしいよ。びっくりするほどおいしいよ。さ、トマトさんにありがとうと言うて、いただきましょうか」母は拝むしぐさをしてからトマトをもぎ、エプロンで拭いて長男に渡した。

なんと彼はトマトにかじりついた!
「どうやおいしいやろ?」
「うん!」長男はヘタの近くまで食べてしまった。信じられないことだった。

畑の帰り道「うまく小細工したね」と私が言ったら、母は顔をし引き締め、
「あんた、私がうそついたとでも思っとるん?」と、私に目を向けた。
「そうなんじゃないの?」
母は立ち止まり、怖い顔で
「これだけはよう覚えとき、大人は騙せても、子供は騙せるもんやない」

以後、二人の息子を成人させるまで、この言葉を思い出さざるをえない場面に何度ぶつかったか知れない。

母は毎日毎日お願いしたそうである。私たちの帰省に合わせて、赤くなるよう、小指の先ほどの実に目印を付けて、祈ってきたという。

あの時、4人の子供を育て上げた母から長女であるわたしへ、大切なものが渡されたような気がする。

その長男も34歳になって、今では二人の子供の父親である。
「トマトは栄養があるんだから残してはダメだよ」と、長男が子供たちに言いながら、トマトを食べている。

******************************
子育てや教育は時間と手間がかかり、親の自己犠牲と奉仕が伴う聖業です。
ただ食べさせる、ただ着せる、ただ眠らせる、ただ教えるというものではなく子育ての一つひとつの中に、
「愛を着せ、愛を食べさせる、祈り着せ、祈りを食べさせる」
という感謝と祈りがなければならないと思います。

今、私も二人の娘の子育てを見守りながら、ふとそんな言葉の重みを感じる今日です。


トマト


最後まで読んでくださってありがちうございます!
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コメント
良い話ですね
はじめまして
心に余韻が残る良いお話を聞かせて頂きました。
ありがとうございます。
2009/07/31(金) 23:29 | URL | ・よしひろ #-[ 編集]
Re: 良い話ですね
よしひろ様

コメントありがとうございました!
慌しい生活の中で、大事なことを失いたくはないと思っていますが…
明日からまた、新しい気持ちで出発します。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
2009/08/01(土) 00:07 | URL | satofamily #-[ 編集]
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プロフィール

sato family

Author:sato family
名前:sato family
4世代、8人国際家族と犬一匹
長野県出身の東京都在住
宣教師

著書:『心を甦(い)かして』(文芸社)
  『成功と幸福を呼ぶ不思議な言葉集』
 

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